R.O.starの素敵な客追い出し戦略
サンドイッチの好きな具はツナとたまごの錆田鉄男です。
今日も私の愛するサンドイッチ屋さんR.O.star高田馬場店のお話をする。R.O.starはいいお店である。いいお店は客が増えていく。客が増えていくと席が足りなくなる。満席に対してお店が最初にとった対策は客席を増やすことだった。限られた空間にテーブルと椅子を増やしたので通路が狭くなり密集して快適さは犠牲になったが、キャパシティは増えた。しかし、R.O.starはwifiがぶんぶん飛んでてコンセントなんかもあって水素水が飲み放題のいいお店であるので、座席がすぐにまた不足するようになった。
仕事できそうな人がMacBook Airを優雅に操っててノマドだなと思ったり、高校生がスマホで勉強系Youtuberの授業を見ながら勉強してて未来だなと思ったり、日本語学校の留学生が「悪」とか漢字の書かれた単語カード見ながら勉強しててクールジャパンだなと思ったり、みんな思い思いに居座っていた。客の回転をよくするために高かったり低かったり背もたれがない椅子があったりして微妙に座りにくいにもかかわらず、コーヒー一杯で粘る客は少なくなかった。
まず、お店が打った手は「混雑時のご利用時間は120分を目安にしていただきますようよろしくお願いいたします。」というシールをテーブルに貼ったことだった。しかし、日本語を読めないお客さんもいるし、日本語を読めるお客さんに対してもこの手のお願いというものは実効性があまりなく、混雑は緩和されなかった。
次に、お店が打った手は「混雑時のご利用時間は90分を目安にしていただきますようよろしくお願いいたします。」というシールと張り紙をテーブルと壁に貼ったことだった。こちらも実効性はなかった。
そして、業を煮やしたお店が打った手はコーヒーの値上げであった(もちろん混雑緩和の為だけではなく、人件費や原材料費が高くなったからということもあるだろう)。100円だったレギュラーサイズのコーヒーが150円になった。
これには普段テイクアウト派であった僕は激おこであった。店の混雑には寄与せず、売り上げだけに貢献していた僕は完全に割を食った形になった。普段から働かず通勤しないことで都内の満員電車の緩和や道路渋滞の緩和にも協力しているのに、なんという仕打ちであろうか。
僕は決めた。これからはコーヒーだけならセブンイレブン(100円)で買おう。R.O.starでコーヒーを買うときは店内に居座ろう。たかが50円の値上げだが、客にはこうした心理が働く。店は席を占拠せずテイクアウトする「いい客」を失ったばかりでなく、客の居座り根性を強化する結果になったわけだ。
この値上げが悪手だったことに経営者はすぐ気が付いたみたいだった(あるいは次の一手を打つための布石だったのかもしれない)。
お店が打った最後の一手は素晴らしいものだった。テイクアウトに限り、ドリンクを全て半額にしたのである。150円のコーヒーは75円である。100円時代からすると25円引きということになるが、「半額」が消費者に訴える心理的効果は絶大である。高級ドリンクであるラージサイズのジェリー・カフェオレ540円ならば270円で飲めてしまう。
R.O.starはいいお店である。
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半額なら高いドリンクも試してみようと思うよね 確かビールもやってて金曜は半額だった気がする |
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「90分まで」シールが「ドリンク半額」に貼りかえられた 今度はテイクアウトして公園で飲もうかなって気になる |
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ブラックサンダーとかセコイヤチョコとかも売ってて 甘いもの食べながらコーヒーを飲む甘党にはうれしい限り |
暖かくなってきたから公園のほうが寛げるよ
返信削除サングラス掛ければ日向ぼっこしながら本も読める。
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