神田川沿いを歩いてたら日本人は僕だけで他はみんな外国人だったりした話 in 高田馬場
どうも、共同トイレ共同シャワーで家賃39300円(共益費込み)、築40年超のアパートに住んでおりますが外国人留学生の方が僕よりもいい家に住んでいるよねと思う錆田鉄男です。
成人式の日になると「東京都新宿区の新成人は半数が外国籍」というニュースが話題になるようになった。僕の記憶が確かならば去年もニュースになったし、今年もニュースになった。僕が住む高田馬場はまさに新宿区である。もっとも、このニュースを聞いても驚くこともなく、むべなるかなと思うばかりだった。
七年くらい前だったろうか。僕は派遣会社を辞めたので、国民健康保険の手続きをしなければいけなくなり、歌舞伎町にある新宿区役所に赴いた。年度初めの四月であったため各種手続きの窓口は大変混雑しており、ロビーには日本人はもちろん外国人も沢山いた。
普通なら健康保険の切り替え手続きなんて簡単に済むのだが、外国人が多いためか窓口の職員が苦戦しており、スムーズに人が流れていないようだった。僕の前には、日本語が流暢でないため知り合いの日本人を通訳につれて保険料を払う払わないと喧々諤々やっている外国人がいた。話を聞いているとどうやら保険料を長年滞納しているらしく、職員が納付を迫っているようだった。昔の分はチャラにしてやるからここ二年分は払え、せめて一年分は払え、みたいな話をしていた。
ああ、長くなりそうだなあとうんざりしていると別の職員に声をかけられ「日本人の方は分庁舎に行って下さい。そちらの方が早いですよ」と言われた。なんだか面白くない気分だが、その助言に素直に従った。鳩山由紀夫民主党幹事長が「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」と言っていた意味を体感した。新宿区役所は日本人だけのものではないのだ。僕は結局自宅最寄りの分庁舎で健康保険証を受け取った。
僕の家の近くには日本語学校が多い。平日のお昼、お弁当を買いに行こうと僕が外に出れば、これまた昼食の調達に向かう日本語学校の生徒がわいわいと外に出てくる。神田川沿いを歩く日本人は僕だけ。自分以外全員外国人だったりすることもままあって、「どこの国やねん」と心の中で思わずツッコミを入れてしまうことも何度かあった。圧倒的マイノリティー体験である。
これがどういうことを意味するかというと、うちの近所のサンドイッチ屋さんは僕の憩いの場であると同時に留学生たちの憩いの場でもあるということだ。店内は、大変多国籍である。南米系と思しき女学生が同郷の友人とスペイン語で会話しているかと思ったら、後から現れた白人の男子学生と「お久ぶりー」と日本語で挨拶した後、チュッチュとイタリア式の挨拶が続き、そして二言三言英語で何か世間話をし、最後は飲食しつつ日本語の教材をテーブルに広げる、といった光景が普通に見られる。若いのに二ヶ国語も三ヶ国語もしゃべれてすごいなあ、と感心するばかり。
新宿は中国、韓国に続いてネパールやベトナムの人が多いようだ。インドネシアの人だろうか、ヒジャブをかぶった女性もよく見るようになった。夜、ご近所の家の庭先で外国人の男女が抱き合っていることを目撃したりすることもあったけれど、何か大きな問題を感じたことは今のところない。
しいて言えば、ゴミ捨て場のマナーが一時的に悪化することがあるくらいだ。粗大ゴミが燃えるゴミの日に出されていたり、スーツケースがいくつも捨ててあったりすると、近所に新しく外国人が引っ越して来たのかな? と思う程度だ。もっとも上京してきた日本人かもしれないので確かなことは何も言えないが。いずれにせよ新規居住者も新しい土地のルールを理解するので時間が経てば解決することである。
これが今の新宿であり、何年か前からの日常だ。
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ゴミ捨て場に長いこと放置されたスーツケース 世界的に有名なアーサー王があしらわれている ここに来るまでにどんな旅をしてきたのだろう |
へ、ヘイトスピーチは、反対たーい!
返信削除どの辺にヘイトを感じたのか知りたい。
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