ぶらぶら

気がつけば1週間ブログ書いてなかった日陰です。ぼくの読書体験は小学生の頃、授業サボって読んでた「ズッコケ3人組」からです。


ぼくの1番の趣味は散歩だ。毎日5、6kmは歩いていると思う。たぶん前世は犬だろう。小学生の頃、ぼくは隣町のスイミングスクールに通っていた。隣町に着くまで電車の窓から外を眺めていたら最寄駅から隣の駅までは一本道だった。これなら歩いて親から貰った電車賃を浮かそうと思ったのがきっかけだった。


早めに家を出て最寄駅から線路沿いをひたすら歩いた。電車の窓から見える風景と一致してはいたがそれでも本当に着くか、小学生のぼくには不安だった。


だからこそ隣町の駅が見えたときの感動はいまでも鮮明に覚えている。往復せいぜい300円くらい。でも小学生にとっては嬉しい金額だった。それから週2回のスイミングスクールの日は毎日歩いた。駄菓子屋で豪遊するには十分な収入だ。


スイミングスクールと家の往復になれると別の場所に歩きで行ってみたくなった。ぼくの家から10km程度行ったところに盛り場のある街があった。週末によく友人たちと遊んでいた場所だ。そこに歩いて行くことにした。


スイミングスクールのある隣町とは違ってルートを電車から確認することはしない。Googleマップなんてない時代だ。地図だけが頼りだった。歩いても歩いても見慣れない景色が続く。しかもトンネルがやけに多かった。トンネルのなかで車の音は反響して爆音になってしまう。小学生のぼくはかなり怖かった。


それでも何度かひとに道を尋ねながらも進んだ。他人の家が殺風景に並ぶ景色に孤独を感じた。すれ違う他人の顔が冷たく感じた。最後のトンネルを抜けて見慣れた繁華街が見えてきたときは安堵感からか、いつもよりも華やかに見えた。


その繁華街で具体的に何したのかあまり覚えていない。たぶんゲーセン行ったりとかそんな感じだろう。でも凄く気持ちが良かったことだけは覚えている。


それから歩ける範囲で知らない街に行くのが趣味になった。知らない街へ行くときは見慣れた風景が現れる安堵感はないけどその街のデパートや商店街を歩くだけで新鮮な気持ちになった。


幸いにも歩ける距離に海も山も盛り場も廃墟もあった。甲子園常連校やバレーボールの名門校もあった。史跡も遺跡もあった。散歩するたびに新しい発見があった。


知らない街で歩き疲れてはじめて入るデパートのフードコートにひとり腰掛けてむくんだ足をさすりながら飲むジュースが好きだった。それは30超えたいまでも変わらない。


いまでは電車に乗って遠出も出来るし泊まりでも行けるから大分広範囲に散歩が出来る。はじめていく地方都市のはじめて入るショッピングモールのフードコートでいまでも良く休んでいる。ただ小学生のころよりは足のむくみは治りにくくなった。



コメント

  1. おっさんになった今でもトンネル怖い。
    iPhoneとGoogle Mapでお散歩革命が起きたな。
    方向音痴でも未知の場所でも平気で行けるようになった。

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  2. その以前にどうやって目的地まで行ってたか思い出せないくらい。

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